NHK放送「スタジオパークからこんにちは」に俳優の西島秀俊さんがゲスト出演されました。
俳優になりたいわけじゃ!
西島秀俊さん「これはですね。僕とにかく、なんか撮影所ってものがあって、そこで映画って作られてると思い込んでて」
竹下景子さん「まあ普通そう思いますよね」
西島さん「はい、それでだから、こうですね。大学やめる時に、その、なんて言うかな。お金がなくても、なんか、そこで関わってれば幸せになれる。生き方って、何だろうって。
映画がかなって思って。その朝行って、撮影して5時くらいに撮影終わって、お酒飲んでって、毎日があれば、いいなって言うんで入ったら、撮影のシステムが、もう終わってたっていう」
伊藤雄彦アナ「昔ながらの」
西島さん「はいはい」
竹下さん「そうでしたか」
西島さん「それくらい無知だったですけどね、はい」
竹下さん「そこから俳優に、転じられた」
先輩に履歴書を!
西島さん「そうですね、先輩に履歴書を渡したら、ちょっと俳優の方に出して頂いて。はい」
竹下さん「そうだったんですね」
伊藤アナ「映画はやりたいって思いってのは?」
西島さん「そうですね。先輩に、映画の現場に関わりいんですけどって言って。その先輩も全然関係ない、あのギタリストのぼうやをやってる人で、9つ上くらいの先輩なんですけど。その人が、じゃなんか探してみるわっていうことで。はい」
伊藤アナ「たまたま」
竹下さん「俳優の事務所に、その履歴書が渡ったわけですか?」
西島さん「はい」
竹下さん「なんという運命ですね、これは」
西島さん「ホント、ありがたいですね」
伊藤アナ「スタッフをやってたかもしれない、映画の現場で」
西島さん「もちろんです、はい」
北野武・映画!
西島さん「北野監督は、ホントカリスマというか、人間力が凄いので。また組が、まあ、どちらも素晴らしいんですけど。北野の組は監督が、やっぱ、こっちから撮ろうとか、すぐ変わられるんですけど。
そうするとスタッフが、ばっと動く。なんか凄く気持ちと、機動力がチームワークのあるチームで、変化して行く事が喜びってか。監督がカンでやられてるんで」
伊藤アナ「感覚的な部分ですね」
竹下さん「その場で生まれていくんですね」
西島さん「はい」
伊藤アナ「北野監督は、Dollsの時はオーディションも凄く、なんかあっという間に決まちゃった」
西島さん「そうですね1分ぐらいだったと思います」
竹下さん「1分!」
西島さん「はい」
竹下さん「何を面接されたんですか?」
西島さん「控室、急に呼ばれて控室入って、ホントに質問されて。はい、いいえ、はいって言ったら」
竹下さん「OKみたいな?」
西島さん「あっ、じゃお疲れ様でしたって言われて。失礼致しますって言って出て。ちょっとしたら、あのプロデューサーの方が来て、おめでとうございますっていう」
竹下さん「その日の内に?」
西島さん「その場で、僕、何で呼ばれたかも、全然知らなかったんで。ホントに」
伊藤アナ「あ、でも、雰囲気で、そこにいるだけで。もう、びびっと、こうきた部分があるんでしょうね。いわゆる感覚というか」
西島さん「未だに、分かんないですね」
竹下さん・伊藤アナ「未だに、分かんない」
西島さん「はい」
西島秀俊さんは、ホントは俳優じゃなくて、映画のスタッフとして働くつもりでいたんですね。そして、考えていた仕事内容は、今はやっていない環境で。でも、西島さんは、その朝行って、撮影して5時くらいに撮影終わって、お酒飲んでる。毎日があればって、結構映画が好きだったんですねきっと。
それで、俳優を目指して今の西島さんがあるって不思議ですよね、もしかしたら、映画現場のスタッフだったかもしれないと考えると。
それに、北野監督との面接も、あっさりした内容なんですね。多分、イメージしたものが、その役者に会わないと重ならないのかもしれないですね、役者さんの名前を言われてだけでは。
その面接での時点で、伝わるもの、感じるものを感覚的、確かめたいんでしょうね。