TBS系「林先生が驚く初耳学」にて、数万人データから導いた学力アップ法を中室牧子先生が出演され紹介されました。
林先生が今最も会いたい教師だそうです。
真似してもダメ!
慶應義塾大学准教授・教育経済学者・中室牧子先生が教えてくれました。
中室牧子先生「よくある話としては、お子さんを東大に入れたお母さんの話だったりとか。低い偏差値から、偏差値の高い大学に入れた教育者の本はよく売れていると思うんですよね。
私もよく読むんですけど、そういう本を読んだ時に一歩立ち止まって、考えなければならないのは。
成功したお母さんがなさった事を全く同じ事をして、子供を成功させられるのかっていうと、必ずもそうとは限らないって事なんだと思うんですね」
その理由は!?
子供の能力、親の取り組み、運といった受験の合否を左右する要因を無視して勉強法だけマネしても、全ての人が同じ結果にはならない。
中室先生は言い切ります!
子を持つ何万もの家族のデータの研究があるからです。
林先生の話
林先生「こういう調査方法を取りました。その結果、こういう結果が出たのでこういう差が出るって事はデータが語ってますよって言われたら。そら納得出来ますもんね。
たとえば合格体験記に、ある生徒がすごく悩んだけど、直前で文系から理系に変わったと。文系から理系に変わると、試験科目変わったり大変なんですよ。
だけど、その生徒さんは残り僅かな時間で受かったと。だからみなさんも、最後まで自分の夢を諦めないでって書いてあるんですけど。
ほとんど落ちてるんですよ。でも、数名は受かるんです!その人の話が、本に載って頑張れと言われると、これは困るなって見てるんですよ」
読書と学力の間の因果関係!?
中室先生「たとえば、お子さんを全員東大に入れたというお母さんの本の中に、私は子供が小さい頃、ふんだんに読書をさせたので。
子供の学力が高くなりましたという風に書いてあったとすると。多くの方は、その読書と学力の間に因果関係があったと考えてしまうんだと思うんですね」
説明!
中室先生「読書をしたから、学力が高くなったんだという風にみなさんは考えなさると思います。
これは、読書という原因があって!学力という結果がもたらされているわけですね。読書をしたから、学力が高くなったという風に言えるのであらば、これは因果関係であると言えます。
因果関係というのは、読んで字のごとく原因と結果ですから。因果関係があれば、読書をすれば学力が高くなるのは正しいんです。
そうなんですけれども、関係にはもう一つあってそれを相関関係という風に読んでいます。これ相関関係というのは、ただ読書を読むと言う事と学力が高くなるという事が同時に起こってはいるんだけれども。」
読書をしたからではなく!?
中室先生「原因と結果が明らかでない場合を相関関係と呼ぶわけですね。で、この場合、読書をしたから学力が高くなったのではなくて、学力が高いような子が本を読んでいるだけという可能性があるという事なんです。
そうすると、読書をさせても学力は上がりません!」
親の関わり方と学習時間が大事!
①勉強したか確認している。
②勉強を横について見ている。
③時間を決めて守らせている。
④勉強すうように言っている。
勉強の時間を決めて守らせると言うのは、子供の勉強時間を伸ばすようです!
勉強しなさいと言うは、女の子に言うと逆に勉強時間がなくなるようです!
中室先生「親が見ていなかったとしても、勉強を習慣化させるっていう事をさせてあげようと思うと、何らかの形で親が自分の時間を犠牲にするような関わり方。
横に付いて見ているとか時間を決めて守らせるという風に思います。
実は、あるあるネタとしてリビングで勉強する子は、学力が高いとかよくありますよね。これは、リビングで勉強する事が学力を高めるのではなくて、リビングで勉強していると横に付いて見ているとか。
時間を決めて守らせるとか、何よりよういになるのではないかと考えられるんです」
ご褒美で釣る方のが効果的!
中室先生「人間には、実は目先の利益の方が遠い将来の利益よりもよく見える。高く見える傾向があるんですね。
これを、たとえばダイエットをしなければいけないとわかっているわけです。そうなんだけれど、今目の前にあるケーキを付い食べてしまう。
長い目で見れば貯金をしなければいけないんだけれども。つい浪費してしまうような、目の前の利益が高く見えてしまうという傾向があるので。
これは子供の勉強の時にも同じです。長い目で見れば勉強しなければいけないと彼らは分かっているわけですよね。
なので、ご褒美はなんなのかと言うと今目の前で勉強する事に利益を高めて上げるといいんです!その為に使うのがご褒美なんですけれども、じゃあここで大事なのは、ご褒美をどういう風に与えれがいいのかという事なんですけれども」
アメリカの大実験の結果!
中室先生「アウトプットに、ご褒美を与えるのではなく。インプットに、ご褒美を与える方が学力が高くなるという事が示されているので。
これらは、なぜなのかと言いますと、実は子供と言うのは我々が思っている程にどうすれば学力が高められるか分かっていないんですね。
なので、たとえば本を読む、宿題をするなどのように具体的な手順を示して。それを淡々と継続的にやらしてあげるというような形で、ご褒美を付けてあげないと学力が上がっていかないんだと分かっています」
ご褒美は、子供を甘やかす事になり教育上良くないという意見も根強いですが、勉強をするきっかけを作る意味では、ご褒美は効果的!
実は、ご褒美はダイエット目的の大人にも効果的!
ジムに1回行くごとに報酬をつけると4週刊で習慣化する研究結果が出ているんです!